あきと

『むずかしいことをやさしく,やさしいことをふかく,ふかいことをおもしろく,おもしろいことをまじめに,まじめなことをゆかいに,ゆかいなことをいっそうゆかいに』

若新雄純「人間ってどうしてこうなの?」(2021年5月31日)

例えばニュースってなると「都会の人は」とか「何で男は女は」とかある部分を限定して語ることが多い訳じゃないですか。「日本人は」「アメリカ人は」とか。でもどこかで分けてしまうと「その分け方って正しいのか」とか「本当にその人たちは一括りにしていいのか」ってなると思うんだけど、人間全体が何でこういう風にできちゃったのだろうかっていうのを一つひとつのニュースを通して考えていけたらいいなあと思ってるし、僕がやってきている活動の紹介だったりとか研究で見えてきたことをお話していきたいと思ってます。

結局、人って自分と違うものが怖いのです。自分たちに害を与える存在かどうか分かってなくても何故か姿、形や種類が違うってだけで不安になるっていうことがあるじゃないですか。でも、それは僕らも動物の一つだから備わってるんですよね。ただ、その備わっている本能や勘のままに追いやってしまうとそれは「弱いものいじめ」とか「違うものいじめ」や「差別」になっていく訳なので僕たちはよくそこを学んで違いを乗り越えていく必要があると思う。

①なぜ密になるものをつくるのか(オリンピック、パラリンピック、PVパブリックビューイングに懸念の声)

もちろんPV会場を使うのに40何億円かかるとかお金の使い方が相応しいのかという声もあるんだけど、1番気になっていたのはオリンピックをやるにしてもこの1年間、世界中のいろんな人たちが一生懸命、努力・工夫して様々なことを開催・実施するにしても「最小限の形」を模索してきたと思うんですよね。通勤もイベントの参加者も現場に来るスタッフの数も客席も営業時間も最小限にしよう、と。そしてそれに多くの人が応じてきたと思うんですよ。でもこのオリンピックについて勿論、今も感染は広がり続けている訳だけど