あきと

『むずかしいことをやさしく,やさしいことをふかく,ふかいことをおもしろく,おもしろいことをまじめに,まじめなことをゆかいに,ゆかいなことをいっそうゆかいに』

茂木健一郎「大学の意味とは何か」(2019年12月13日)

自分でインターネットを使って学べる時代に大学の役割とは何なのか。居場所というかFace to Faceのコミュニケーション、これだと思うんですよね。情報自体は別に今、自分で手に入れられるから大学の価値は人と人とが知り合い、向き合うことにしかない訳です。コミュニティビルディングがあれば大学というのは絶対的な存在ではない。コミュニティビルディングのテクノロジーをこれからどのように作っていくか。そういう発想をしていくことが大事だと思うんですよね。大学というものは入試があってキャパが限られている訳ですけど、スケーラビリティがない訳ですから。だからスケーラビリティをどうやっていくかっていう。世界7ヵ所にキャンパスがあるミネルバ大学みたいなものも1つのやり方でしょうし、完全に学費無料の4T2みたいなコーディングの大学も1つのやり方です。慶応大学のようにトラディショナルな大学も良い訳です。いろんなコミュニティビルディングのやり方を考えていくのがこれからの時代の。ですから大学を絶対視する必要もないし、大学のメリットデメリットをファンクショナルというか機能的、計算論的に考えるっていうエクササイズをしておくことが結局ね、高等教育課程で大学ってのはすごく重要な意味を持つ訳ですから。その価値をはっきりと見定めておく。そしてその発展の可能性を見るってことが大事なのかなと思います。