あきと

『むずかしいことをやさしく,やさしいことをふかく,ふかいことをおもしろく,おもしろいことをまじめに,まじめなことをゆかいに,ゆかいなことをいっそうゆかいに』

三浦瑠麗「決断ができる子どもを育てるたった1つの質問」

・子どもの教育方針

生きる力を身につけるというのが教育目標なんです。子どもにある程度、裁量を与えて不出来な結果だったとしても面白い料理の下ごしらえとか時には火を入れるみたいなことをやらせてあげることは大事ですし、私は時々メニューを1つだけ全部任せたりすることもあります。子どもを特別扱いしないことが大事で、よく「家事って目に見えない家事も含めていっぱいあるんだよ。お父さんがゴミ出ししてるって威張ってるけど実はごく一部の家事でしかないんだよ」ってよく言われますよね。これは子どもにとっても自覚をさせないとその後の生きる力に繋がらないんですね。うちの子はペットの世話は1から10まで全部、食洗機も下げて入れて回すところまで彼女の担当。洗濯もですね、いろんな4種類から5種類に分けて洗うのも基本は彼女がやっています。当然、畳んで各自の所にしまう直前まで持っていくのも彼女の仕事ですね。掃除もやるし、だからできないことって言うと今のところ背丈の問題で揚げ物とか背丈が必要な作業以外は全部できる。それが小3としては当たり前のことなんだって思ったら皆さんびっくりされるかもしれませんが、それが正しい子どもの教育ですよ、ということですね。

・受験にとって大切なこと

例えば1番であるとか10番以内であるとかそういうのでないと自分を支えられない人間になってしまうので「目指す時の目的」はとても大事ですね。単に一流の人が多いとか点数(IQ)が高い子が多いとかだけじゃなく自分にしっかり負荷をかけて試してやる。大学で4年間の教育を終えた後に自分が「本当にこの分野は優れている」と言ってもらえるなあ、とか自分のしたことが相手に感謝されるっていう満足感を見つけていくためのステップだと思っていただけたらいいと思います。

・子どもに受験をさせる上で親が気をつけるべきこと

私の母校は湘南高校といって神奈川県で1番良くできる高校だったんですね。学区制だった時には男女が半々でした。けれども学区制を取っ払って全県で受験が可能になると、女性が減ったんですね。これを見た時に女性の方が頭が悪いのか。そんなことないですよね。親御さんが女性にチャレンジさせていないから女性比率が低くなるんです。これは東大も一緒で自分の近隣県から通える大学を選ぶのか。難しいけど遠い所を選ぶのか。男性と女性で大きな違いが出ているんですね。親御さんがもし、子どもの可能性というものを「男性だから」「女性だから」という理由で制限してしまうと結局その子は常に力をセーブした人生を生きてしまうんですね。その力をセーブするということはその人の中に眠っている力を誰も引き出せない。自分自身、引き出せないということですから幸福を感じる瞬間が少なかったり色んな意味で不満を抱く人生になりかねないので、そこは背中を押してあげるぐらいの意味も含めて親御さんがジェンダーの問題は気をつけた方が良いと思います。

・受験をサポートする保護者にエールを贈る

最近、私も子育てや教育について聞かれることが増えてきたんですけど正直、私も小3の親でしかないので見本をお見せするという状況にはないんです。