あきと

『むずかしいことをやさしく,やさしいことをふかく,ふかいことをおもしろく,おもしろいことをまじめに,まじめなことをゆかいに,ゆかいなことをいっそうゆかいに』

成田悠輔「若者だけで独立国は作れる?まずは小さな自治体の村長選挙を乗っ取ることから始めよう!」

成田悠輔「若者が何かを変えるためには今のゲームの中で頑張って政治参加したり戦ったりしても無理なので、ゲームの外に出たり新しいゲームを作り出すしかないっていう意味で「独立国を作るしかない」と思ってるんですよ。だけどその次に、仮に若者たちが独立国を作ったからといって「それで上手くいく?」と聞かれたら「結構、日本の場合はダメなんじゃないか」っていう気もするんですよ。っていうのは今の日本の若者って貧乏じゃないですか。今の日本の20代30代って確か半分以上の人たちが資産・貯金がほぼゼロなんですよね。何も資産がなくて銀行の預金通帳に残高が10万円以下みたいな人が50%以上なんですよ。そうすると基本的に今月の生活が全てで、ちょっと身体を壊したらそれでゲームオーバーっていう感じの人がほとんどになってると思うんですよ。そういう中で国の行く末とか言ってる暇あるのかなっていう風に考えると普通に考えたら無いと思うんですよ。なのでデータは無くて今この問いに関する研究をしようとしてるんですけど。つまり「若者が天下を取ると世の中は本当に良くなるのか」っていう研究をしようとしてるんですけど、研究ができる前の仮説を考えてみると、若者が天下を取ると貧乏で今月の家計のことしか考えてなくて、ひろゆきの切り抜きばっかり見てる人たちが天下を取るってことなので世の中がもっと悪くなる可能性があるんじゃないかってちょっと思ってます」

若新雄純「これは重要な指摘だな。だってベンチャー企業を作る時に若者世代全員が入ってベンチャーを作る訳じゃなくて、若者世代の中の一部の(まぁ仮説としてだけど)ものすごい優秀な人、センスのある人、稼ぐ能力のある人、覚悟が決まった人、親が金持ちとかそういう奴らが集まって彼らだけでベンチャー企業を作ればまだチャンスはあるかもしれないけど、若い世代だけで国を作るってなっても若い世代という広い中にはバカな奴、どうしようもない奴、貧乏な奴も全員含まれていてこの若者たち全員で新しい国を作ったってそれが必ずしも「若いから優秀とは限らない」っていう話もあるでしょうし、ごく一部の本当に洗練された人たちだけで「何かやろう」ってなってもそれは国ではなく"自分たちに都合の良い感じで回る組織"(会社なのか集団なのか分かんないけど)を作ればいいっていう話になっちゃうかもしんないし、若いから能力があって優秀とは限らないですもんね」

成田悠輔「だから世代間の問題だけを考えるんじゃなくてベンチャーであること、スタートアップであることみたいなのが重要なのかなと思っていて、全ての人を巻き込まない小さなグループが自治体とか村とかコミュニティみたいなものを乗っ取る所からスタートするしかないんじゃないかと思っています」

若新雄純「なるほどね。そこにいる人が全員参加できる訳じゃないってことだね。全員参加はダメってことだね」

成田悠輔「なので衆議院選挙みたいなところで若者の政治参加を議論するのは的外れだと思っていて、どっちかというと誰も聞いたことない小さい自治体の村長選挙とかで村長選挙を乗っ取りに行くために1000人の若者が決起するみたいな方向の方が全然、未来はあるんじゃないかなと思ってますね」