茂木健一郎「大学生が絶対やるべきこと5選」(2021年6月27日)
①失敗をしまくる
とにかく「失敗の数が多い方が良い」ということは間違いないので、あえて失敗してほしい。DeepMind社の人工知能でも失敗した数だけ学習曲線が上がるので、とにかく失敗しない奴はダメだよ。それは年齢関係なくやってほしいんですけど、大学生になるとそろそろプライドとか自分らしさとかそういうのに囚われちゃってるとこれができなくなる。「らしさ」っていうのが1番良くないんですよね。「らしさ」は仮説では良いんですけど、常に修正されるべき仮説なので。
②弱い絆を大事にする
自分を取り囲むネットワークがどういう構造になっているのかというのをちゃんと思い描く。「弱い絆の理論」というのがあって、新しい仕事とか偶然の幸運は弱い絆から来るので例えば、友達の友達に良いものを持っている人がいるかもしれない。そこにいかにアクセスするかということが実は学生時代は1番大事なんです。偏っていないかとかそういうことはチェックしていただきたいなと思います。そこを上手く設計するみたいな視点ができるとベストですよね。動物行動学的に言うと「毛づくろい」グルーミングと呼ばれるところまでいかないとダメなんですよ。一緒に何かをして互いに絆があるという感情を持つことが大事。そういう形で毛づくろい行動をするというのは非常に重要ですね。「お互いに弱みを見せる」とか「共通の敵を作る」とか。いわゆる「ベイズ推定」と言って、みんなが好きなものを好きって言ったって別に大したことないじゃん。そうじゃなくて意外とレアなものが好きって「そうなんだ!俺もなんだよ!」っていうのは意外と近くなるね。
③失恋とビジネス
人間の評価って1種類じゃないなあってことがよく分かるっていうか
④全力
⑤感受性