あきと

『むずかしいことをやさしく,やさしいことをふかく,ふかいことをおもしろく,おもしろいことをまじめに,まじめなことをゆかいに,ゆかいなことをいっそうゆかいに』

ひろゆきvsたかまつなな(2021年10月27日)

【若者は選挙に行くべきか】

ゲスト:下村健一、畠山理仁

T:教育や子育て政策の優先順位が低すぎる。高めようとする国会議員を応援しよう!

H:投票する有権者の平均年齢は55才。子育て政策は20代30代への投資。高齢者は得しないので票の欲しい政治家は少子化対策を後回しにする。結果、少子化が進む。多数派で決める限りは覆らないので少数派が応援しても解決しない。

T:だからこそ若者の主権者教育をしたり選挙に行く若者を増やすことが大事だ。

H:「若者が選挙に行けば政治は変わる」と言ってる人は全て嘘つき。2〜30代の投票率が100%になっても40代以上が40%投票するだけで同数。40代以上の投票率は常に50%近くある。

・ここから本題↓

H:若者が選挙に行く理由って何ですか?

T:社会の一員であることもそうだし政治家は選挙に行く人しか見向きもしない所があるから若者が行かないと若者政策が増えない。今の日本はシルバー民主主義になっている。高齢者向けの政策ばかりなので若者が存在感を示さないと日本の教育費が少ないとかそういう問題が解決できない。

H:50代の貯蓄ゼロ世帯は40%、50代の未婚率は25%いるのに何故10代の若者にお金を配りたいと思うのか。たかまつさんの願望は分かりました。実際、貴方が50代の今の状況だとして10代の若者の大学費用3〜400万円をあげますってなった場合、「俺の方が先に貰うべきだろ」と普通は思うんじゃないですか?環境問題とか正直、どうでもいいじゃないですか。自分の金がないことに比べると。若者政策がどうこうというより自分の生活が先ですよねって話。50代にとって若者政策は他人の政策。なので若者であるたかまつさんが「50代のお金のない人も若者のことを思うべきで若者に金を払え」と言ってるのって逆に言うとたかまつさんは若者なわけで、お前らじゃなくて俺たちに金をくれって言ってるのと同じ。

T=ひろゆきさんの理論は「シルバー民主主義という言葉を使うな」と言ってる人の論調と似ていると思う。それは立憲民主党枝野幸男さんに取材した時に仰っていたんですが、シルバー民主主義っていう言葉を使うと世代間の分裂を煽ってしまう、と。高齢者でも貧しい人はいるっていうような話をされてたんですが、私は社会のセーフティーネットとして貧しい人を救うための生活保護制度は充実しなきゃいけないと思うが、ただ若者に予算がいってないという事実はある。それを解消するためにどうすれば良いかと言うと若者が選挙に行って存在感を示すってことが必要だと思う。

H:50代の貯蓄ゼロの人にはお金がいってないと思うんですが、そこは何で無視するんですか?

50代の人は生活保護を受けろ、若者には金を配れってことですか?それって要は「私は金が欲しい。お前らより先に金をくれ」って言ってるだけ。

T:教育にお金をかけるとその人たちが生活保護受給者になる可能性が下がるじゃないですか。自分でお金を稼ぐ能力が身に付く可能性が高くて、やっぱり教育に投資するっていうのは日本の根幹の未来を考える上ですごく大事だと思うので若者に投資することは日本にとってメリットがあると思う。

H:そりゃ若者は幸せになると思います。で50代の人は何で幸せになれるんですか?

T:幸せになれない訳じゃない。生活保護とかセーフティーネットは実際にある。

H:じゃあ50代で生活保護を取りました。若者も大して学歴がないままっていう状態と若者が大学に行きましたっていう状態ってどちらも本人が生活保護っていうのは変わらなくないですか?

助っ人登場、下村健一さん

S:50代の方はいいのかよ、とひろゆきさんは言われたけど50代はそこそこ投票率があるんですよね。今、たかまつが問題にしてるのは若者もいろんな問題を抱えてるのに投票率がこんなに低い、と。つまり若者たちが自分で声を上げるっていう方法に気付いていないっていうかそこに無力感しか感じていない、と。そこを何とかしたいっていうのがたかまつの言ってること。あと、50代の苦しんでいる人たちを放っておいていいのかというのはすごく正しい問題提起なんだけど、一方でそういう問題を抱えていない60%の貯蓄がある人や75%の未婚ではない人に向かって若者のことを考えてよって言うのは本当に無力かなあ?ということ。つまり、負け方にも大小があって若者が全員、投票に行ったって人口比からして高齢者に負けちゃうっていうひろゆきさんのツイートはその通りなんだけど、ものすごく少人数の言い分と結構、大人数の少数派だったら政治家としては大きな塊の少数派のことを考えないとまずいなあということ。要するに政策の比重にグラデーションが出てくる。だからある程度の数になるためにも所詮、少数派だけれど塊を大きくしようよという意味での投票率を上げましょうっていうのは決して無効ではないと思う。

H:高齢者の方や子どものいる人が教育に投資する政策をやった方がいいよねっていうのがじゃあ今まで昭和の時代から平成、令和と続いてなぜ実現していないのかっていうのでもう答えは出てると思うんですよね。50代以上の方っていうのは教育に投資をする政策を掲げる政治家に投票したいというモチベーションがない。結果として今の政治家が選ばれていて今の政策が選ばれている。願望でこうなったらいいよねと仰るのは分かります。ただ現実問題、既に日本で投票っていう制度が出来てから何十年も経ってますがその成果が今の日本じゃないですか。なので今まで通り投票しても高齢者はシルバーデモクラシー的な方に投票するっていうのは変わらないっていうのが今の現実で証明されているじゃないですか。