あきと

『むずかしいことをやさしく,やさしいことをふかく,ふかいことをおもしろく,おもしろいことをまじめに,まじめなことをゆかいに,ゆかいなことをいっそうゆかいに』

宮台真司『コロナと社会』(2021年1月25日)

罰則は義務に違反したから。義務は権利と表裏一体。なので政府が権利を保障してくれているのかが問題。そもそも憲法は市民ではなく政府に命令する仕組み。政府が憲法の元で僕たちをちゃんと守るという義務を果たしていると僕らが思えば義務も果たそうと思える。そういう相互性がある。ところが日本の政府は義務を果たしてるでしょうか。ファクターXのおかげで第3波までは日本の感染率はアメリカの100分の1だったけど今、30分の1になった。アジアの中でも人口当たりの死者数が韓国の1.5倍、中国の3.7倍、台湾の41倍。アジアの中ではパーフェクトな負け組ということ。テレビで「今日も新規感染者が減りました」と言ってるのはマスコミのデタラメ。新規感染者は完全に意味がない。なぜなら検査数に相関するから。人々が検査を受けようと思っているか、保健所や保健所関連の機関が真剣に検査しようと思っているか次第で変わる。なので基本、重症者数か死者数でカウントする。情報の出し方について政府がマスコミを規制しなければならない。「感染者数ではなく重症者数と死者数を見て上がっているか下がっているか言え」と言わなければならない。まずそういう義務も果たしていない。病床が逼迫していると言われるが、人口当たりの病床数が世界一多いのは日本。それもダントツで。病床が逼迫するのはおかしい。これも政府が義務を果たしていない証拠。